羽ばたけなくて

私はヨウの後ろからそうっとリビングへ入り、

恐る恐る部屋の様子を確かめた。

眩しいほどキラキラしたヨウの笑顔に、

美園や大志、雅也もまた

一瞬のうちに目が点になっていた。

やっぱり美園たちにヨウを会わせるのは

まだ早かったのかも……

そう思い、視線を下へと向けた時だった。

「はじめましてー、ヨウキくん。

 私、羽衣の友だちの美園。よろしくね。」

「俺、大志。ヨウキ、仲良くしようぜ。」

美園と大志の楽しそうな声に、

私は思わず背けていた顔をすっと上げた。

すると目の前には、

手を引っ張られみんなの輪の中へと誘導される

笑顔のヨウの姿があった。