羽ばたけなくて

その思いが表情に出ていたのだろう。

キッチンで4人分のお茶を用意してくれていた

お母さんが、

私をちらりと見ると優しい笑顔を見せ小さく頷いた。

大丈夫、ヨウを連れておいで―――

そうお母さんが背中を押してくれている気がして、

私の不安が少しだけ軽くなるのを感じた。

私はお母さんに向かってこくんと頷くと

くるりと振り返って、

「じゃ、ヨウを呼んでくるから待っててね。」

とにっこり微笑んだ。

「おう。早く羽衣の弟と遊びてぇ。」

大志のその言葉を受けながら、

私はリビングを後にし足早に2階へと向かった。