そのあまりの鋭さに私の心臓がびくんと反応する。

あの時の、―――雅也に“壁を壊せ”と言われた時を

瞬時に思い出した。

そうだ、隠していたっていいことなんてないんだ。

上手く噛みあっていたはずの歯車が狂い始めてしまうから。

「私も、大志と雅也と同じ意見。

 やっぱりちゃんと話して許可もらわなくちゃ。

 じゃないとこれから先、

 本当に私たち4人で会えなくなっちゃうかもしれないし。」

私の言葉を美園は静かに受け止める。

しばらくの間の後、美園はこくんと頷くと、

「じゃあ、新堂さんに話してOKもらえたら、

 みんなにメールするね。」

と言い、ふわりと微笑んだ。