羽ばたけなくて

確かに美園の言うとおり、

ソフトクリーム屋さんの出入口は

溢れんばかりの人でごった返している。

食べ終わった私たちがずっと居座るわけにはいかなそうだ。

かと言って、川原には日陰なんてものは存在しない。

ここは美園の言葉に従って、帰ったほうがよさそうだ。

納得したのか、大志は小さく頷くと、

「仕方ねぇ。じゃあ、帰るか。」

と言い、その場に立ち上がる。

それに続くように私たちもまた立ち上がり、

お店を後にした。