もう、美園たちと一緒にいられない。

私がみんなにうわべだけで付き合っていたことが、

こんな形で雅也にばれてしまった。

親友だと思っていた友だちに

自分をさらけ出せない私が、

これ以上みんなと一緒に過ごす資格なんて、

ないんだ。

きっと明日学校に行ったら、

あの頃と同じように

みんなが私を好奇な目で見てくるに違いない。

そして、座席だって周りに空間が出来ているに違いない。

もう、高校にも私の居場所なんか、ないんだ。

美園も、

大志も、

そして雅也も、

きっと私から離れていく……。

“作った自分”で接し続けた私の代償なんだ。