羽ばたけなくて

ヨウが障がい者だとわかったら、

きっともっと雅也は私から距離を置くに違いない。

いや、ヨウと会った時点で

障がい者だと雅也は気付いているはずだ。

「……初めから、ちゃんと言ってくれよ。」

雅也が小さな声でそう呟く。

もし私が雅也の言葉通り、

初めて会った時からちゃんと言っていたら、

今のような関係になれたのだろうか。

きっと……あの頃の二の舞を踏むに違いない。

「ごめんね、雅也。ごめん……」

私の口からその言葉しか出てこない。

「羽衣の弟のことちゃんと知ってたら、俺……」

「ごめん、雅也。」

これ以上、訊いてしまったら

私の心がボロボロに崩れてしまう。

雅也の言葉を遮るように言い、

私はヨウの手を引っ張りその場を後にした。