羽ばたけなくて

それは、特撮ヒーロー戦隊もので

今放送している作品だった。

「カッコイイなぁ。レインジャー。」

次々と手にとっては頬を赤らめながら呟く。

本当に大好きなんだな、レインジャー。

そんな興奮するヨウの肩を

私はぽんぽんと軽く叩いてから、

「ヨウ。私、あっちの方に行ってるからね。」

と耳打ちした。

「うん、わかった!」

ヨウは私に笑顔を向けて返事をすると、

また自分の世界へと戻っていく。

少し心配ではあるけれど、

私も気になる作品があるので

しばらくの間ヨウの側を離れることにした。