羽ばたけなくて

自動ドアが開いた瞬間、

中からの冷たい空気が全身にかかり

思わず溜め息がもれる。

それまで噴き出していた汗も一気にひいていく。

被っていた帽子を取ると、

この気温差にやられないように

急いで汗を拭き取る。

日曜日だからか、

レンタルショップはたくさんの人で賑わっていた。

これだけ外が蒸し暑いから、

家の中で静かに過ごそうという人が多いようだ。

まぁ、私たちもその中の一部なんだけれど。

「ねぇねぇ、お姉ちゃん。こっち来て!」