羽ばたけなくて

私の、魅力……?

雅也から発せられた言葉に私の心がざわめき立つ。

私になんか魅力なんてないはずなのに。

むしろ、欠点ばかりで

どうしようもない人間のはずなのに。

けれど、雅也が言ってくれたそのたった一言が、

私の枯れはてた大地に

綺麗に澄み切った水を静かに注いでくれた。

「あ、ありがと。」

じんわりと染み入る雅也の優しさに

私はそのまま身を任せた。

「羽衣ー! 雅也ー! お待たせぇ。」

突如、甲高い声が砂浜に響き渡る。

私と雅也は素早く後ろを振り返った。