羽ばたけなくて

美園の思いつきとも言える提案は全てが順調に動いた。

あれから早速、その日のうちに美園が両親に話をし、

すんなりと了承してくれた。

美園の予想通り、

おじさんが私たちを送迎してくれるそうだ。

行きも帰りも。

ただ、別荘にいる間は私たち4人だけで過ごせるように、

おじさんは一旦家へと戻るそうだ。

私たちのことをちゃんと考えてくれる美園の親に

心から感謝した。

美園のこたえを受け、

私たちもそれぞれ家族に話を持ちかけた。

私もその日の夕食の時間に話してみることにした。