クローバー♧ハート - 愛する者のために -


お父さんって……裕貴に会ったの?いつの間に?

私の幸せは、悠がいないとダメなの。行かないで、悠!!



『さよなら、ハル』



嫌、行かないで!悠!!

待って、私を一人にしないで!!

悠ーーーっ!!!








「苦しぃ……ハル、放して。痛いって、寝ぼけるなっ!!」



頬を思い切り押しやられ、その痛さで目が覚める。

うぇ?……寝ぼけ、って……え??



「夢?――」

「とにかく苦しいから放して、ハル」



いつからそうしていたのか、本当に苦しそうにしていたから

慌てて腕を解いて、彼の顔を覗き込んだ。