お父さんって……裕貴に会ったの?いつの間に? 私の幸せは、悠がいないとダメなの。行かないで、悠!! 『さよなら、ハル』 嫌、行かないで!悠!! 待って、私を一人にしないで!! 悠ーーーっ!!! ・ ・ ・ 「苦しぃ……ハル、放して。痛いって、寝ぼけるなっ!!」 頬を思い切り押しやられ、その痛さで目が覚める。 うぇ?……寝ぼけ、って……え?? 「夢?――」 「とにかく苦しいから放して、ハル」 いつからそうしていたのか、本当に苦しそうにしていたから 慌てて腕を解いて、彼の顔を覗き込んだ。