「はるさん?」 え……。 今度は、反対側から声が聞えた。 「一ノ瀬センセ、こんな時間にどうして……」 背中に背負う、小さな影。 嘘……どうして、こんなところにいるの? 今頃、幼稚園で寝てるんじゃないの? 「良かった。はるさん、実は悠が熱を出して――」 熱?嘘でしょ。今朝は何ともなかったのに……。 駆け寄り、彼の背中に背負われてる小さな体に手を伸ばすと――熱い。 熱も高く、じっとりと汗をかき呼吸も荒い。 「イチ、にぃ……」 魘されているのか、小さく呟いた。