「本当は、クリスマス当日に渡そうと思ってたんだけど、今日出来上がったって連絡があって……綺麗でしょ?中に、四葉のクローバーがあるんだ」
照れくさそうに額を掻いて微笑む。
彼が言うように、ダイヤモンドの中央に四葉のクローバーが浮かび上がっている。
こんなカット見たこと無い。
「ありがとう。凄く、嬉しい」
膝に悠の頭があるから、動くことが出来ないけれど
両手を大きく広げて目の前の彼を迎え入れる。
護くんも、それに気づき嬉しそうに私を抱きしめてくれた。
「悠ともども、よろしくね」
「もちろん。一緒に幸せになろう」
そう言った瞬間、教会の鐘が鳴り響いた。
また驚いて、離れる私達。
なんだか可笑しい。ここに来て私、驚いてばかりだ。

