クローバー♧ハート - 愛する者のために -


諦めずに、写真を取り返そうとジャンプを繰り返す。

だけど、そろそろ体力の限界かも。

相変わらず私に返す気は無いらしく、遊んでいるかのようにかわしていく。



「ふ~ん。俺の何を知りたかったの?そんなに、はるさん俺のこと好きなんだ」

「いや、だから、あの……」



少し息が切れながら、言い訳を考える。

ジャンプを繰り返したせいか、それとも意味深に笑う護くんのせいなのか

顔が熱くて堪らない。



「その顔、ズルいなぁ。キス、してもいい?」

「いや、それはダメ」



両手で唇を隠して、抗議する。

そんな私をみて、クスクス喉を鳴らして笑う護くん。



「こら!こんなところで、イチャつかない。イチにぃ、園長先生が呼んでたよ」



両手を腰に当てて、睨み付ける小さな息子。