もう本当に、心臓に悪い。

付き合うってなってから、スキンシップが増えた気がするのは気のせいかな。



「……うわっ。コレ、高三の文化祭の時の写真じゃん。懐かしい」



私から写真を取り上げ、掲げながら見る護くん。

あれ、ワザと写真を取り上げられた?見せたくなかったのかな?

不思議に思いながら、彼を見上げた。



「で、なんでコレをはるさんが持ってるの?」

「さっき神谷さんのお宅に行った時に、拓篤くんがくれたの」



写真を取り戻そうと手を伸ばすけれど、寸でのところでかわされ

飛んだり跳ねたりするけれど、全然手が届かない。



「ふ~ん。拓篤に、ね~。行ったんだ、拓篤ん家」



これって、もしかしてヤキモチ?

嬉しいけれど、そろそろ写真を返してほしいな。



「あ、あのね。この前のお礼に行っただけだからね。別に護くんのこと知ろうとか、そんなんじゃないからね」