クローバー♧ハート - 愛する者のために -


「んっ……はぁ――」



唇が離れると思わず声が漏れる。



「ふっ……はるさん、顔真っ赤。かわいい」



彼の一回り大きな掌が、私の頬を撫でていく。

それが気持ち良くて、思わず目を閉じてしまう。

するとクスッと笑う声が聞えて、また唇が塞がれた。


さっきまで頬を撫でていた右手が、いつの間にか後頭部に回され固定される。

息が出来なくて逃れたくても、その手があるから逃れられない。



「は、あ……んんっ」



思わず開けた口から、ぬるりとした舌が割り入ってきた。

彼の舌は口内の奥に沈みこんだ私のソレを探し、絡ませながら吸い出していく。

そしてチュッと音を立てて離れた。