クローバー♧ハート - 愛する者のために -


「……ありがとう、護くん。私もね、ずっと考えてた。私は、護くんより五つも年上だし子持ちだし……護くんを幸せにしてあげられるのかなって。逆に苦しめることにならないかなって――」

「年の差なんて関係ない。俺の幸せは、はるさんと悠の傍にいることなんです。それで、辛い時も楽しい時も分かち合っていきたい。だから――」



きっと断ると思ったのかもしれない。

私の声に被せるようにして、否定した。



「聞いて、護くん」



彼の手を握って、少し興奮気味の護くんを落ち着かせる。

私の気持ちをちゃんと理解してほしい。

今まで何度も彼に助けられて、傍に居てくれて気持ち的にも考える余裕が出来たこと。

不安になって泣いた時も、八つ当たりして怒った時も、由依さんと冷静に話せた時も

彼が居たから乗り越えられた。

逆に言えば、彼がいなかったら今ここで笑っていられなかったかもしれない。

だから、私には……私と悠には、彼が必要だ。



「何度も助けられて、励まされて……あなたといると、とても安心できるの。私こそ、護くんと一緒にいたい。一人の男性として、好き――」