クローバー♧ハート - 愛する者のために -


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「悠、寝ちゃいましたね」



後部座席で、私の膝に頭を乗せたまま横になっている悠。

その顔は、本当に天使のように穏やかで可愛い。



「うん。初めての人と会って、ただでさえ気を遣うのに、迷子になって……きっと疲れたんだと思う」



視線を落とし、悠の柔らかな髪を撫でる。

深い眠りに入っているのか、規則的な寝息を立てて起きそうもない。



「はるさんも、寝て良いですよ。寝不足なんでしょ?」



ミラー越しに視線が合い微笑む。

確かに、このまま何もしていなければ眠ってしまいそうだ。

たぶん護くんが、いつも以上に気を遣って運転してくれているのか

揺れや振動があまりない。