クローバー♧ハート - 愛する者のために -


あはは……私に謝ってどうするのよ。

そういうのは、一番楽しみにしている悠に言いなさいって。



「悠。なにか乗りたいものある?」

「ん、と。ココ、行ってみたい」



悠が指差したのは、なんとマウンテンコースターと呼ばれる

火山トンネルを潜り抜けるジェットコースター。

私、ジェットコースター特有の落ちた時のフワッと感が一番苦手なのに……。

よりによって、そこを選びますか。

あぁ、でも今朝もコースターに乗りたいって言ってたもんなぁ。



「ん~悠の身長で、乗れるかなぁ」



乗らせてあげたいけれど、ココも問題だ。

ジェットコースターって案外、身長制限あったりするから。



「大丈夫ですよ。もしかして、陽香さん苦手だったりします?それなら私達だけで行ってきますよ」



私の反応を目敏く見抜いたのか、そう提案してきた。

余計なお世話だっつーの。第一、悠と三人だけに出来ますか。