私の声が店内に響き渡り、それまで賑やかだった店内が一瞬にして静かになった。
何が起きたのかと、興味津々に私たちに視線を向けている。
けれど、そんなこと構っていられない。
それほどに私の怒りは、頂点に達していた。
私の事は何を言われても、我慢できる。
だけど、悠の事は別だ。
何も知らない癖に……いつ誰が悠のことを邪魔だって言ったのよ。
悠は私の宝。彼がいたから私は生きてこれたのに。
感謝こそすれ、邪魔だなんて一度も思ったことない。
「は、陽香。落ち着けって」
いつかも聞いた言葉。だけど聞いて流せるほど、大人じゃない。
自分の子供の事なら尚更。
「落ち着いてなんていられないわよ。悠は、私の命同然なの。あの子が居たから、私は今ココにいられるの。生きていられるの」
泣いちゃダメ。私は裕貴に悠を諦めてもらうために、ココに来たんだから。
ちゃんと解って貰うまでは、泣くな。
涙声になりそうな声を、必死に堪えて話を続けた。

