男――レンはさらに赤くなった。
どうした…。
じゃなくて!!
どうしてここに!?
まさか、家がばれた!?
それともやっぱり待ち伏せ!?
「……」
「……」
「……」
「……?」
なにも、してこない。
てかなんなのこの間…。
「…なんでここにいるの」
聞くと言うより、咎めるような口調になった。
警戒心丸出しだ。
私の声に、レンはハッとした。
「なんでって、ただ通りかかったんだよ」
困ったように言った。
少なくとも、誤魔化してはなさそう。
ウソつけるような性格もしてなさそうだけど。
「…てか、お前もなんで」
「通学中」
やや被せるようにしていった。
「あと」
「あ?」
「私、お前じゃない」
そう言ったら驚いた顔された。
構わず続ける。
「姫宮 理子(ひめみや りこ)って名前がちゃんとあるんで」


