…警戒しながら行っても、逆に怪しいだけでは?
ここは逆に普通に普通に。
と、いうわけで、音楽を聞くことにした。
イヤホンを…。
ソウ・チャク☆
「……いやいや、普通じゃないし」
やっぱり、昨日からおかしい。
昨日だけじゃない、一昨日だってそうだった。
最近の私はちょっと…かなり変。
最後に周囲の安全を確認して、音量を上げた。
(…あと5~6分で学校着くけどいっか)
制服のポケットに両手を突っ込んだ。
「―――――――おい」
あ、この曲あれだ、流行ったやつ。
「――――おい」
街でよく流れてたし、クラスの人が熱唱してたのを聞いた。
「―――おい」
正直、本家より上手だったなぁ…。
「おい!!」
いきなり肩を掴まれた。
しかも後ろに引っ張られた。
「わっ!?」
な、ちょお!?
倒れる――――――!!
「うお!?」
支えられた。
誰かに、後ろから。
「――――」
「?」
なにか聞こえたけど、聞こえない。
私はイヤホンをとって、後ろを向いた。
「スミマセン、ありがとうござ――!?」
口にしようとした感謝の気持ちは、最後まで伝えることはできなかった。
男だった、私の知ってる男。
男は、顔を少し赤らめてる。
プリン頭に頬にはられた湿布。
「――――レン」


