ずっと、そばにいたい


住宅街を抜け、街に出た。

一般人が多くなってくる。


私は巻き込まないように人気のない路地に入った。


「いいじゃん、お兄さんたちと一緒にいこう?」

「黙って俺らの言うこと聞いとけや」

「ちょ、離してよっ」


「………」


これはいったい…。


「もうっ…あ!」

「あぁ?」


そこには、あの猫目の美女がいた。

ガラの悪そうな二人組の男にからまれてる。


目があっちゃったよ…。

男たちにも見つかっちゃったし。


「ッ!」

しかたなく、すくむふりをする。


なんたる偶然…私もしかして呪われてるんじゃ…。

今日の占い何位だったっけ?

最下位だよね、これ。


「ん?」


背が高い方の男が私を見た。

身長は約182.5cm、私と40cmも差がある。

40cm…。

縮んでしまえ。


男は私を上から下、舐めるようないやらしい視線で見た。


「ハ、そそるような顔してるなぁ嬢ちゃん」

「ヒッ」

「かわいい声だして、誘ってんのか?」

誘ってないし…。

でもまぁ、騙せてるし。

もう少し我慢しよう。


チラッと猫目の美女を見た。

怯えてる私に驚いてるみたい。

目を見開いてこっちを見てたけど、男に腕を掴まれたせいですぐに目線が外れた。


あちゃ~、腕掴まれちゃってるよ…。

一応あの人『銀狼』の人なんだよね?

弱くても入れるのか、または諜報専用員か。

とにかく戦力外なのは間違いないみたい。


(二人か…余裕だけど人質にでもされたら厄介)