「んじゃぁ、なんで黒?」
「…なんとなく、かな?」
「フ~ン」
「ねえねえ!昨日金狼が街に出たってよ!」
廊下の辺りで声がした。
チラッと一瞬盗み見ると、男子と女子の四人グループが教室の前扉の所で興奮ぎみに話していた。
意識がそっちにいく。
「マジで!?」
「いいなー!クソッ、俺も街行っときゃよかったあ!」
「ホントだね。会いたかったな~」
「噂からしてね~……」
「オラッ席つけー!!」
大柄な男が教室に入ってきた。
思わず耳をふさいだ。
…声でかすぎ。
ふと、そのでかい声を聞いて、昨日のことを思い出した。
アイツも声でかかったよね…。
あの…気性が荒くて短気で喧嘩っ速い金髪男。
たぶん面倒くさがり屋だ、プリン頭になってたもん。


