今、何て言った?
イミガワカリマセン……。
「『はい』って言ったな?」
「!?」
目の前の銀狼が、ニヤリと笑った。
え、え、え、はい?
マジですか、そうとっちゃいました?
「『銀狼』はお前を歓迎する。
……来い」
「!?ちょっ」
手首を掴まれた。
今日で二回目なんですけど…。
戸惑う私を無理やり引っ張って、銀狼は階段をおりていく。
「ま、待ってよ!私そういう意味で言ったんじゃない!」
「……」
無視。
「~~っもうっ!!」
我儘すぎ!自分勝手!
こんなやつに見とれてた私がバカみたい!
しかし、ここは学校でコイツの支配下。
下手に逆らって全員を敵にまわすのは避けたい。
仕方なく、ついていく。
それに足を引っ張るような、情けない真似はしたくない。
コイツの前では。
大人しくついてくる私を見て、銀狼は満足そうに笑った。
でも、手は放してくれなかった。


