「世翔 銀十字だ。オリュンポスから来た。っと言っても貴様等のような凡人には理解不能だろうがな」

転入生は堂々と言い放った。

なに言ってるんだこいつ。
お前こそ理解不能だ。
そして何だこのギャップは。


転入生は後ろを振り返り黒板に大きく
世翔 銀十字 と書いた。漢文であろうか。レ点を何処に入れれば良いのか解らない。

クラスメイトも頭が追いつかないのだろう狼狽している。そりゃあそうだ。


そんな空気を救ったのは宰相だ。
「.......あ、えー転入生の杉山進一君だ。日本の群馬県からきた」