ハレ、ときどきアメ。




バイトが終わって、家に着いて携帯を見ると
LINEが届いてた。


ん?康介くんじゃん。

あれ、結構前に来てる
音楽聞いてたから気づかなかった



『葉月さん、こんばんは。康介です。LINEの方がいいかなって思って、兄貴から聞きました。よろしくお願いします。』



『よろしくね』

送信っと。


あ、話しあるとか言ってたっけ。


『話しあるって言ってたけど、どうしたの〜?』


送ると意外にもすぐ既読がついた。


ピロン♪


『あの、今度の夏の選手権、兄貴と見に来てくれません?』


選手権って野球の大会だよね?


暑いよね?うわ〜。

んー。どうしよう。
暑いの嫌だなあ。
うーん。
でも頼まれたら行くしかないかなあ。


『うん、わかった!泉に連絡しとく!』


送信!


じゃあ、泉にもLINEするかあ。

『泉〜』
『康介くんの試合一緒にいこ』


よし、これで大丈夫!



お風呂入ろーっと



あたしは携帯と雑誌を持って、お風呂に浸かった。



ピロン♪
ピロン♪


あ、泉からLINEだ。

『おー、いいけど、急にどした?』
『お前、俺の試合にも来なかったのに笑』



『なんかね〜、康介くんに誘われた』
『だから、いこ』
『日時と待ち合わせ場所は任せたぞ』



送信すると今度は電話が鳴った。


チャラチャラチャラ〜♪

「はい?」

「俺ー、泉ー」

「知ってる」

「康介に誘われたの?」

「あー、うん。泉がLINE教えたでしょ?それで、兄貴と来てくださいって」

「お前、おっけーしたの?」

「うん」

「お前、俺の試合も来たことないのに(笑)」

「誘われればいくよ?」

「じゃあ、俺の試合も今度来いよ?」

「うん!」

「あ、康介の試合今週の日曜。時間は、13時からだから11時半頃待ち合わせして飯一緒に食おうぜ」

「いいね〜、お昼はガッツリいこうぜい」

「前みたいに牛丼屋で俺より食べるのはやめとけよ(笑)」

「いいじゃん、お腹空いてたんだから」

「お前のそういうとこ俺、好きだよ」

「バカにしてる?(笑)食べ過ぎの女が可愛いわけないじゃん(笑)」

「俺は、ぜんぜん食べない女より俺よりも食べてくれる女の方がいいな」


「はいはい、じゃあ切るよ〜?いまお風呂なんだから」

「うわ、まじかよ、わりいわりい。じゃーな」

「うん、おやすみ」


電話を切ると、もうのぼせちゃいそうであたしは早く洗って出た。