可愛いヤツ。





「起きてたんだ……」





そう言いつつ、私は帰ろうと立ち上がった。




朝のこと謝らなくちゃいけないのはわかってるんだけど、今のケントは少し怖くて、気まずくて、長く話せる気がしなかった。








「待てよ」








そう言って捕まれた腕。





ケントの手が触れてる腕が、熱くなった気がした。







「なに帰ろうとしてんの?」



「だって、日直の仕事終わったし」



「オレはお前に話すことがあんだけど」







話すこと。





それは嫌な予感しかしなくて。