カリカリとシャーペンの音だけが響く。 あと一行書いたらこの空間から抜けられる。 カリカリ……。 ……よし、終わった! ケントが起きないうちにさっさと帰っちゃお。 私はいそいそと帰る準備を始めた。 すると。 「終わったのかよ」 突然聞こえた低い声にビクッとして、ケントの方を見るとケントは私をじっと見つめていた。 その目は鋭くて、まだ不機嫌なんだということが分かった。