可愛いヤツ。






教室は賑やかで、自分の気持ちが紛れる気がした。






「あっ、おはよう橘さん」







そう言って声をかけてきたのは北山さん。






ドクン、と心臓が音を立てた気がした。








「お、はよう。北山さん」







上手く笑えているだろうか。
自信が無いや。







「走ってきたの?」



「へ?」



「髪、乱れてる」







ふふっと笑う北山さんはあどけなくて、純粋に可愛いと思った。







私はなんだか悔しくて髪の毛をとかして、その気持ちを紛らわせた。