可愛いヤツ。






そうよ、私は可愛くなんてない。
ただの嫉妬深い、厄介な女なんだから。



だから反発だってしちゃうんだ。






「……可愛くなくて、悪かったわね!どうせ北山さんの方が綺麗で可愛くて素敵だもんね!」




「は?なんだよいきなり。何怒ってんの」



「うるさいっ」



「意味わかんねー」



「っ、ケントなんか、大っ嫌い!!」










私はケントの顔も見ず、ダッシュで学校に向かった。









嫌い、嫌い、嫌い。
あんなヤツ、大っ嫌いだもん……!
好きなんかじゃないもん……!!








目に溜まっている何かが落ちないよう、私は必死に走った。