碧い海の彼方まで。〜夏の記憶〜

『私は...天...七瀬 天』

初めて。

初対面のひとに名前教えるなんて。

『天ちゃんね。

僕は一ノ瀬 和哉!

よろしくね』

『和哉...くん?

なんて呼べば良い?』

『かず、って言って?

皆そう呼ぶから。』

『わかった、かず君ね、

よろしくね』

ニコッと“本当の笑顔”で笑いかける

『...笑うとかわいいね。』

『...かず君こそ。笑うとかっこいい』

2人で笑いあう。

広がった海の目の前で。