「・・・う、・・・由羅・・・ゆ・・・由羅!」




寝ぼけながら目を覚ました快斗が大声をあげながら目を覚ました。
膝の上に寝転んでいる私を見下ろし、私と目が合うと嬉しそうに目を揺らした。



「よかった、由羅、目が覚めたんだな!」

「うん、ごめんね、快斗」

「謝るのは俺の方だ!由羅の事、護れなかった!情けねぇ!お前を・・・目の前で連れ去られて・・・俺はっ・・・」





快斗・・・。
苦しんでくれたんだね。
私を心配してくれたんだね。




「ありがとう、快斗」





嬉しいの。
不謹慎だけれど。





「鬼羅さんも、ありがとう・・・」





怖かった。
でも。
私、幸せだと思ったの。