鬼羅さんが戻ってくるまで、私たちは誰も話さなかった。 きっと、私も琉鬼さんも、快斗も戸惑いが隠せなくて。 きっと、理解できてない。 なにが起きてるのか。 鬼羅さんはすぐに戻ってきた。 手には、なにかを持っていた。 「これを、知っているか」 渡されたもの。 これは、鬼羅さんが河原で抱きしめて泣いていたもの? 色が似ていてそう思った。 私はそれを広げる。 「これ・・・」 見覚えがあった。 だってこれは。 だってこれは。 「制服・・・」 ああ、涙が。 「お母さんの、高校の制服・・・」