鬼姫伝説Ⅲ




人気のないところまで逃げきり息を整える。
身体がまだ震えてる。



「大丈夫か?」

「・・・う、ん・・・、ごめ・・・、こわ、くて」




声が、震える。
向こうでも怖い目にはあったのに、慣れることはなくて。
怖くて、怖くて・・・。




「遅くなって、すまなかったな」

「ううん・・・。助けてくれてありがとう」




大きな掌が私の頭を撫でる。
私はこの手に守られてるんだ。





「・・・ありがとう。お父さん」





私のお父さんは、究極にかっこいい男だね。





「ああ」





私の事を娘だって言ってくれた事、本当にうれしかったんだよ。