鬼姫伝説Ⅲ




「す、すみません・・・」



そっちだって、前見ずに歩いてたくせに。
男の人はグループでしゃべりながら歩いてた。
だから私の事が見えなかったくせに。




「ちょっと来いよ」





強引に腕を掴まれ路地裏に連れ込まれた。
乱暴に突き飛ばされ地面にこける。





「った・・・、なにするんですか!」

「ああ?ぶつかっといてその態度はなんだよ」

「わざとじゃないです!それに、あなたたちだってよそ見してたじゃない!」

「ああ!?んだと!」




ガッ、と肩を足でけられる。
地面に突っ伏し身体を震えさせる。
怖い・・・。




鬼なんかよりずっと、人間の方が怖い。





「ごめんなさい、って土下座しろ!それか、身体で払うか?ん?」

「ビビっちゃって可愛いねー」



ケラケラと下品な笑い声が上がる。
悔しくて、唇を噛んだ。