鬼姫伝説Ⅲ




「あ、バス来た!とりあえず鬼羅さん、乗って!」

「こ、このでかい箱に乗るのか?」

「そう。バスよ」




若干引き気味の鬼羅さんを引っ張って乗せた。
丁度座席が空いていて鬼羅さんを奥に座らせその隣に私も座る。
快斗は私の隣に立って乗った。

いきなり立ってバランスとれって言われたって難しいもんね。
座れてよかった。




「鬼羅さん、これから動くからね。驚かないでね」

「あ、ああ・・・」




鬼羅さんがとても小さく見えるよ。
あんなに俺様で強気な鬼羅さんが・・・。

なんか、なんか、とっても楽しい!



そしてバスが動き出すと、鬼羅さんは前の座席にガシッと捕まり青ざめていた。
そんな鬼羅さんを見てクスッと笑いが出る。





「景色が移ろっていくな」

「え、うん・・・。動いてるからね」

「・・・馬とは違う景色だ」




少し落ち着いてきた鬼羅さんは景色を見る余裕が出てきたみたい。