「・・・う・・・ん」




目をあけると、辺りは真っ暗で。
私と快斗は寄り添うように眠っていた。



「快斗・・・」

「ン・・・?あれ、・・・帰って、来たのか?」



身体を起こした私たち。
そこは、タイムスリップする前にいた神社の拝殿だった。




鬼姫神社・・・。




私たちが作った神社。
こうして、ちゃんと残ってたんだね。




「由羅!・・・由羅っ!!!」




お母さんの声。
ああ!

私は立ち上がりその声を追った。





「お母さん!」