「もしかして・・・、この神社が、由羅の実家の神社なのか?」

「私も・・・同じこと思った・・・」




もしかしたら、そうなのかも。
鬼姫神社。

私たちの知っている外観ではない。
きっと、どこかで立て直されたのかもしれない。



それでも、そのもとは・・・、私たちが作っていたの?




「なんか・・・すごい」

「ああ。すごいな、・・・なんか、感動すんな」

「いいか?」

「うん!いいよ!すごく、いいと思う!」




不安そうな鬼羅さんに、何度もそう言って頷いた。
鬼姫神社。
そう名付けたのは、鬼羅さんだったんだ。


少し気恥ずかしそうに。
それでも、思いのこめられた名前。




私たちは、鬼姫神社と看板をつけた。