「ついた・・・」




海・・・。
とても海が澄んで見える。
私たちの時代にはない澄んだ海。



綺麗。




「血って・・・どういう事なんですかね?」

「その秘島は、人間は生きられないとされてる。もしかしたら、鬼の血なのかもしれないね」




人間が生きられない。
人間と鬼とを区別するその血。



それが、秘島を引き寄せる鍵となる?





「ならば、やってしまおう」




鬼羅さんが自分の爪先を歯で噛み切り血を流す。
その血を海にたらした。





ゴゴゴゴ・・・




地響きのような音と揺れが始まる。