次の日、朝日が昇るのと同時に出発した私たち。
重い瞼をこすりながら歩く。




「大丈夫か?」

「ん・・・」



ベッドじゃない堅い床で寝るのはこっちに来てなれたけど、外で寝るのは初めてだったからなんとなく寝不足気味。
足元の悪い道を、フラフラした足取りで歩いていた。




「あっ」



出っ張っていた木の根っこに足を引っ掛け前のめりに倒れそうになる。
そんな私の腕を掴み助けてくれたのは、快斗だった。



「快斗・・・」

「っと、あぶねぇな。気をつけろよ」

「う、ん。ごめん」

「・・・手、繋いどいてやるから。ちゃんとついて来いよ」



そう言って繋がれた手。
顔をあげ、快斗を見ると耳まで赤く染まっていた。


・・・見なければよかった。
そのせいで私まで顔が熱くなる。




快斗の、バカ。