「当たり前だろ。お前を一人になんかするわけないだろ」

「なに、かっこつけちゃって」




かっこよく見えるよ。
今までずっと一緒だった快斗。
きっと、これからも一緒だよね?




「本当に、戻れるのかな・・・?」

「信じようぜ。もし、この世界で生きていかないといけなくなったとしても。由羅と一緒なら、俺はいいけど」

「え・・・」




快斗の言葉に横を見ると、まっすぐな瞳が私を見ていた。
ドクン、胸が騒ぎだす。


え・・・。




「でも。千菜さんを一人にさせるわけにはいかないし。帰らないとな」




快斗は表情を変え、そう言って笑った。
今の、なんだったの・・・。

快斗に、ドキドキしてる自分がいる・・・。



私・・・。