時間はすぐに過ぎてしまうもので。


きてしまった…。


「待ってました放課後。」


隣で私の肩を思いきり叩いた聡美は、ニヤニヤしながら小声で話してきた。


「なに話せばいいのよ…。…あーもー!」


「彼氏が勘違いしてるのよ?ちゃんと誤解解かないと。」


彼氏じゃないっての…。


「でもまぁ…。勘違いはされたくないかも…。」


「なら行っといで!」 


またまたバシンと肩を叩かれ、私は肩をさすりながら重い足を必死に図書室へと運んだ。