月が2人を照らしてる




「変じゃないかな?」


本日4回目。 そんなに服装が気になるなら着
てこなければいいのに。

私は聡美を見つめたままそう思った。


てゆうか…

「なんで待ち合わせの1時間前に私達が合流し てるの?」

疑問だ…。


「だって1人で行くのなんだか怖くて…。」


「どんだけ恋する乙女になってんのよ…。自信 持ちなよ。」


「真白…。」


今にも泣きそうな聡美を無視して、私は1人歩 き進める。


「ちょ、待ってよ真白!」


緊張してるのは聡美だけじゃないんだから。

誰に言うわけでもなく、私は心の中で呟いた。