『ねえ・・・みさき。ゆいってさあ、あいつの事好きなんかなあ?』 「あいつって誰?」 『あ、木村よ!木村・・・』 「あぁな・・・なんか、好きっぽくない? いつもえりよりも先に木村おる事気付くやん」 『・・・やっぱりそうかあ・・・。 ごめん、ありがとうッ』 一人で廊下を歩きながら、考える。 『はあ・・・』 深いため息がこぼれる。 そこから一週間、あいつと会う事はなかった。