「ねーねー、この後どこ行く?!」

「詩音、さっきからそればっか〜笑 先生の話もちゃんと聞いてなかったでしょ」

「こいつが先生の話聞いてないのなんていつものことじゃん!」

「京… それ、あんたが言えることじゃないだろ」


和気あいあいとした放課後。

春休みも楽しかったけれど、やっぱりこのメンバーでいるのが一番楽しい。

みんなで言い合いしたり、時には喧嘩もしたり。 みんなとなら、なんでも楽しく感じちゃうんだ!!


「ねぇ、」

「「「?」」」

「私、この学校に来て良かったって思う。 みんなのこと、大好きだよ。 いつも…ありがと」


……口に出すのって照れる。
思わず顔をそらしてしまう。でも、普段こんなこと伝えられない分、今伝えたいと思ったんだ。


「なーに言ってんの。 そんなの私もに決まってるじゃん!! それに… お礼言うのは私の方だしね」


そう言って、なのは優しい手でまた撫でてくれる。 落ち着く… なんかなの、お母さんみたいだぁ〜〜。


「ありがとね、詩音。 詩音がいてくれるからいつも楽しいよ」


そっと微笑んだその顔が、私には女神のように見えた。笑

「なのだけじゃないよ。俺も、みんなといられて良かったと思う。
いつも笑わせてくれてありがとう」


やっぱり一翔らしい。
笑顔も、言葉も、全部全部私の心をあっためてくれる。


「俺も…… 嫌なことあっても、3人の顔見たら安心するし。 まぁ……いろいろ感謝してる」


京が赤面しながら珍しいこと言ってる。
思わず笑ってしまった。


「ちょ、笑うなよ!!」

「だって、珍しいし〜!」

「 京の赤面なんてなかなか見れるもんじゃないしな」

「本当本当! 京くん、もうちょっと素直になれば可愛いのに〜」

「可愛さ求めてねぇよΣ(゚д゚lll)」

「「「あははっ!」」」



……この幸せが、永遠に続きますように。

私はそっと願った。