気まずい空気が流れる










私は、ずっと顔を上げることが出来なかった

















「…何してんだ」











低くなる声のトーン












「…もう家には一回帰りましたから」













静かになる空気














「違う、どうしてそんなに濡れてるんだ」











「…傘が無かったから」











木田先生は一度軽い溜息をついた














それが、凄く辛くて




関係無いのに放っておいてって




キーホルダーどうしようって










色んな気持ちがごちゃまぜになって











目に溜まった涙を落とさない様に頑張った













喉奥が熱い











スカートの上で拳をぎゅっと握り締めた
















新しい担任と出会ってたったの初日で








最悪だった