恋するオオカミ

▪▪3人の帰り道▪▪

蛍「そう言えば、先生と何話してたんだ?」

暁「あぁ……なんでもない。たいしたことじゃない。」

光「……たいしたことやろ。」

蛍「は?……お前、聞こえてたのか?」

暁「……聞こえてたか。」

蛍「なんで隠すんだよ!……そんなに話したくない事聞かれたのか?」

光「実際、せんせにも答えとらん。……ホントのとこは、どうなんや?暁。」

暁「……今、言わなきゃダメか?」

光「……いや!やっぱやめとくわ。」

蛍「えっ!?ここまで聞いといてかよ!」

暁「……気が向いたら話す。悪い。」

光「そう謝んなって〜。誰にだって秘密や隠し事はあるもんやで、そう重く考えんなや。」

蛍「……俺は……知りたい。」

暁「……え。」

蛍「俺は……これから仲良くするんだったらもっと……お前のこと知りたい。」

暁「……え……どうゆう……。」

光「おやおやぁ〜?蛍ちゃん、告白かいなぁ〜?まだ1日しか経っとらんでぇ〜?」ニヤニヤ

暁「なっ───///。」カァァ…

蛍「告白?なんのことだ。」

光「照れんなってぇ〜。冗談やっての〜w。」

暁「……うるせっ……。」

光「それに蛍ちゃんもあかんでぇ〜。もうちょい発言には気おつけぃ。」

蛍「なんだよ?俺今変なこと言ったか?」

光「うわぁww無自覚って怖いわぁww。ほな、俺は帰るで。じゃあな!」

暁「あっ……おい。」

2人っきりに……するなよ……。

蛍「……。」

暁「……。」

気まずいな……。

蛍「……お前、なに隠してんだよ……。」ボソッ

暁「……ん?」

蛍「隠すほどのこと聞かれたのかよ。先生に。」

暁「……今はまだ。」

蛍「……へ?」

暁「今はまだ、話す時じゃないと俺は思った。だから、話さなかった。それだけだ。」

蛍「じゃあ……いつになったら話すんだよ。」

暁「……気が向いたら。」

蛍「俺は今!知りてぇの!」

暁「……知っても、いいことがあるとは限らないぞ。」

蛍「……なんだよ、それ。」

暁「そのままの意味だ。……じゃあ俺はこっちだから、じゃあな。」

蛍「おう……。」

暁「……如月!」

蛍「なに?」

暁「……いつか話すから!」

蛍「……へへっ!分かってるっての!!じゃあな!」

……話すことは……出来るだろうか……。俺はいつか、正体をあいつらに話せる勇気が持てるだろうか……。


▪▪帰り道▪▪

……誰かつけてきている。

暁「……そこにいるのは誰だ。」

?「……。」

暁「校門出たあとからずっとつけているだろ。……男……誰だ。」

?「……まさかそこまで分かるとは、流石狼の血を受け継いでいるだけあるな。」

暁「……何者なんだ。お前はこっちのイキモノか?」

なんだ、こいつ……人間となにか別の生き物の匂いが混ざってる……どうも、気に入らねぇ匂いだ。

?「あぁ、俺は人外の血も入ってるな。でも、てめぇらと同じにはされたくねぇ。」

暁「用件はなんだ。俺は帰りたいんだ。」

昔、どこかで嗅いだ匂いだ。いつだ……いつ……。

?「用件は……お前が気に食わねぇから……喰ってやりたいなぁ……って思っただけだ。最近は食料も少なくてね。人間じゃ、大事になりかねないから。なぁ……暁。」ニヤリ…

暁「っ────!!」ゾクリ

殺気……っ!!

暁「面倒なことは起こすな……食うなら死刑囚でも食ってればいいだろ。このバケモン。」

?「バケモン?てめぇには言われたくねぇな。餌とイチャイチャしやがって……見てると俺らの存在価値ってもんが落ちる。目障りだ。」