▪▪帰りのHR▪▪

工「それでは終わります。号令お願いします。」

『きりーつ。礼。』

『ありがとうございました〜。』

蛍「あ〜っ!終わったぁ〜!」ノビー…

工「……如月さん。」

蛍「ふぁいっ!?」ビクッ!!

工「物理研究室へ来てください。……分かっていますね?」

蛍「は……は〜い。」

工「あと……暁君。放課後、時間空いていますか?」

暁「あ……はい。何か用ですか?」

工「いえ、少々聞きたいことがありまして。如月さんの件が終わるまで、待っていてもらえますか?それでは失礼します。」

暁「はぁ……。」

聞きたいこと……?

橘「えぇ〜!コンビニ寄ろうって言ったじゃねぇかよ〜!」

暁「……悪い……先生に呼ばれたから……。」

橘「えっ……工藤ドロイドに?……何もしてなくね?暁。」

光「なんやなんや?お呼ばれされたんか?」

暁「……聞きたいことがあるって言われたけど……。と言うか、工藤ドロイドってなんだよ。」

光「工藤ドロイドぉ?……あぁ。工藤せんせのことかいな。なんや?まぁた嫌味なあだ名付けおったなぁ橘?」

橘「だってよ〜。全然笑わねぇし、おまけにテキパキしててなんかロボットみたいじゃん?」

光「そうやけど、せんせもちゃんと笑うで?そのはずや。」

橘「あの恐ろしい笑いしか見たことねぇんだよっ。」

光「そりゃあ……俺だって見たこと無いけどなぁ……。」

暁「……お前ら、工藤先生の事嫌いなのか?」

橘「嫌いじゃねぇよ!怖いけどいい先生だって事は分かってるっ!」

光「ただちょっと厳しいだけや。おかげで、このクラスの成績平均は学年トップやで?」

橘「主に、俺のおかげでなっ。」キリッ

光「何いうとんねんっ。」バシッ

橘「まぁそれは置いといて。悪口言うのも、俺にとっちゃあ愛情表現みたいなもんだよっ。つーか……なんで嫌いだと思ったんだ?」

光「そや。なんでなん?」

暁「……いや、なんでもない。気にすんな。」

嫌いだと思っているやつの匂いがするって言ったら……信じないだろうな。

光「そろそろ、行ったらええんちゃう?流石に蛍ちゃんの説教も終わったやろ。」

暁「……物理研究室って、どこ?」

橘「あ、分かんねぇか。じゃあ一緒に行こうぜっ!」

光「俺も付いてくで〜。暇やしな〜。」

暁「……ありがとう。」

光「なんやぁ?ダチなんやから当然やろ?なぁ?」

橘「そりゃあ勿論っ!暁の友達第一号だもんなっ!」

暁「おう……ありがとう。」

みんな……いいやつばかりだ。