まぁ、バレてないならそれはそれでいいけど……ん?
僕が行こうとしてる方向から来てる女の子は確か…
「YURIさん、きましたー!」
周りにいたスタッフの誰かがそう叫んで慌ただしくしている。
あぁー、今日の相手のYURIか…
確かに、見た目は可愛いけど…
「椿咲のが色んな意味でマシだな」
1人うんうんと納得してるとYURIと目があった。
ん?なんかこっちに来てるようなー…
「ねぇ、あなた」
「…はい?」
なんでこっちに来たんだ!?
しかもなんか見定められてるように上から下までじっと見られて居心地悪いんだけど!
「ふ~ん…今回の人たち大したことなさそうね、てかあなた微妙だわ」
「…は?」
「恥かく前に参加やめたほうがいいわよ」
勝ち誇ったような顔して言うだけ言って自分の控え室に入っていたYURI。
カッチーーンー…
「性格悪い奴がアイドルになんてなれると思うなよ」


